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異国に小荷物を送るってことはまことに大変な事なのだな(その1ウソを書くんだ)

guramu.jpg娘から、荷物を送るときは必ずUSEDかPRESENTにしなければならないそうでそうしないと私がこっちでTAXを取られるから必ずそうしてね。という電話があってその時はふーんなるほどそういうものなのかと私らは軽く考えていた。国際小包便のラベルにはきっとUSEDかPRESENTっていう項目があってそれにチェックをするってことなんだな。だいたい国際小包便なんて送った事もないしラベルなんて見た事もないがきっとそういう事なんだろう。

それから私らは娘からオーダーがあったボールペンとか干し梅とか化粧品などを買った。そしてかみさんはいつものようにたっぷり箱に詰めクロネコ宅急便センターに行ったわけだ。クロネコ宅急便で送るってのは私がWEBで娘がこれから住む国の情報を調べていたときにクロネコのバンクーバー支社が近くにあったのでこりゃ便利だわいと「クロネコで送りゃあなんてことない」と考えていた。で、かみさんもそんなわけでクロネコ宅急便センターに行った(大きな荷物を抱えて)その荷物には向こうのマザーへのお礼とか挨拶をかねて私らのぶどうから作られたワインなどが入ってる。大きいと言っても抱えられる程度のもの。
重さを計った従業員に「送料25,000円です」そう言われ、かみさんはこの時想像するに息が止まり目が点になったと思う。あわてて軽くするためにワインを除くしかないと思ったらしい、と同時にクロネコ宅急便では「ワインと薬」は送れない事が判明した。

私が家に帰るとかみさんが台所で英語の辞書とにらめっこしている。なにしてんの?と聞くとクロネコからこれに記入してこいと渡された書類には荷物の内容物の一つ一つを英語またはフランス語で記入することと、しかも、その一つ一つの重さと価格を書かなくてはならない、という気の遠くなるような作業をしなくてはならないらしい。しかしその書類には娘から聞いていたUSEDやPRESENTの項目がない。項目なんてねえじゃねえか?おい。だいたいラベルなんてものはねえんじゃねえのか?で、じゃあどうせクロネコ宅急便では薬が送れないのだったら他の方法を考えようぜという事になりさっそくWEBで他の方法を探し始めた。

EMS便という郵便局の宅配サービスというのがあるのがわかったので安いしじゃあそれにしようかと思っていたところ、きちんと内容物を書き、価格にホントの金額を書くとなんとTAXが高額になり、みんなそれで困っているらしい事を知った。またEMS便はカナダ政府が民間会社に委託しているために、配達会社がいい加減なことをするのでそれで裁判をしている勇敢な日本人留学生もいるらしい。でも方法としたらこのEMS便しかない。で、郵便局に行って大きな声でEMS便で送りたいんだけど!って言うと局員のなんだかわからないぞという女性が現れて、おもむろにEMS便用ラベルをくれた。なんとそこにも荷物の内容物の一つ一つを英語またはフランス語で記入することとその一つ一つの重さと価格をそれぞれに書けという文章がある。細かく書かないとカナダの税関から返送されるそういう人はかなりな数にのぼるらしい。おいおいこいつもかい?ついでに品数は16種類あるから書ききれないと言うと補助用紙をくれた。きっと郵便小包であろうと宅配便であろうと国から国へ渡るときは税関を通る。そのときに必要な用紙なのだなとこの時さすがに理解した。

しかしこの書類どうやって書いたらいいのかわらなかったがしつこく集めた情報を総合すると以下の事に集約される事がわかった。

服などはUSEDにして100円ぐらいにしておき、新品はタグをはずしていかにも着古したようにすること。化粧品も箱は捨てて少し使っておくこと。そして宛名ラベルの 内容品のところに
例えば
magazine USED  1個   100g  100円
pants USED 1個   100g  100円
と書く。
で、価格のところは合計2000円以下になるように。

なるほど娘が言ってたUSEDって商品の横っちょにひとつひとつ書くのだな...ふむふむ。
で、ラベルの隅にsampleという項目とgiftという項目があり、これに当てはまる場合はチェックしろとある。送ろうとしてるのはsampleだけでもなくgiftだけでもない。というか娘が言ってた「PRESENT」はこの「gift」なんだとは思うが、送るのは色々まざった荷物なのだ。一言で言える訳がない。当初はラベルにおおざっぱに「衣類」とか書いて「PRESENT」または「USED」って書けばいいと思っていたが実際は細かく書かなくてはならないことがわかったのでどーしたらいいのかさっぱりわからない。食品はどうしたらいいんだろう?USEDじゃないんだから正直に価格を書くしかない。しかし正直に書くと合計2000円以上になってしまう。ここで私らのどーしたらいいんかい?がまた始まった。
食品には一つ一つにPRESENTって書こうか?gift?。で合計2000円にするためにはウソの価格を書くしかないからウソを書こうぜ!でも娘からのオーダーのキシリトールガムのタブレットはどうみても50円ではない。これは実際700円ぐらいのものだ。スーパーのタイムバーゲンで運良く買った事にしようぜ!とも思ったし、ふたを開けて食べかけとしてUSEDならいいかも...とかいろいろ考え、こんなことをしてまでやらなきゃいけないものなのか?グローバルになるには大変だなあと思いながら、かみさんは食品以外の商品一つ一つにグラム数とUSEDって文字を書きはじめた。こうすれば誰が見たってUSED だ。(9.11以降、税関では一つ一つ箱を開けて確認するらしい)
WEB情報では
pants USED  1個   100g  100円
と書き、価格のところは合計2000円以下になるように
としか書いておらず、そこに食物が加わった場合のことは全く書いてない。みんな食べ物なんて送っていないんだ。きっと服だけなんだなと思った。でももうこの方法しかないからウソの価格を書いて送るしかない。異国に送るってことはまことに大変な事なのだなあといいながらウソを書き続け、ああ疲れたもういいやまあ思い切って明日送ろうぜと気がつくと夜もかなり更けていた。

ここまでしたら文句ないだろうとかみさんは考えた。どうみたって新品ではない。

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