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考える、ということ。

ikeda.gif3月3日の朝刊で池田晶子さんの訃報を知った。2月23日に逝去されたとのことで46歳の早すぎる他界。『最後からひとりめの読者による埴谷雄高論』を抱えて登場した池田さんの印象は実に強烈だった。すごい人がでてきたなあと、そして25歳とか26歳とか言われてた若さにも驚愕。しかし編集者との軋轢もあり埴谷雄高論は自ら絶版にする。そして私の意識からもいつのまにか、消えた。その辺のいきさつは数年後、雑誌への寄稿文や雪辱を果たして出版された「埴谷雄高との形而上対話」で知ったが、それからは時々立ち読みする程度で、哲学者ってツライよなきっと、と思っていた。まさか書くとは思わなかった「14歳からの哲学」は大岡信と谷川俊太郎の「にほんご」と同じくらい好きですよ。今の小学生と中学生はいい本に恵まれました。ありがとう。ご冥福をお祈りします。埴谷雄高が虚空に飛んで行ったのも同じ2月でしたね。
いろんな意味で彼女の出発点になった絶版書籍を探すうちに、いつも池田晶子とダブらせている若くして亡くなった友人の詩集に目が止まり、開くとそこには返事待ってますという最後の手紙が挟み込まれていた。はたして私は返事を書いたのだろうか。そんな事を考えながらもう5日間が過ぎた。

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