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腕時計のオーバーホール

hasiratokei.gif数年前から冬になるといくら腕を振って充電しても止まってしまう愛用の悲しい腕時計はセイコーキネティックプロスペックスという名前らしい。水中ダイバーではないが山岳渓流などFFやロケで水気のある場所までいくのが日常だったのでおもちゃのような数千円の防水時計の何本かはダメにしていた。しかし水中ダイビングなんて全くやらないのにダイバーズウオッチはいくらなんでも恥ずかしかったしあのダイバーズウオッチ独特の雰囲気がたまらなくいやだったのでできるだけ防水仕様に見えないような時計を探していた。ようやく見つけたそれは文字盤が白く珍しいヤツでとても200m防水仕様にはみえない。何週間も悩みながらも「これはキネティックという自家発電の一生モノで防水だし、あなたが腕を振っている限り充電されてずっと一生何もしなくても動き続けるんですよ」その店主の言葉になるほどとうなずきながら、会社の同僚達は業界人よろしく数十万円もする時計をおしげもなく買っているし、今まで3,000円以上する時計なんて買った事が無い俺でもこれぐらいはと同僚達とは丸がひとつ少ないけどドキドキしながら買った覚えがある。で、それから4年後の冬の朝、何もしなくてもずーっと動くんですよという店主の言葉もむなしく枕元に置いてあった腕時計がひっそりと止まっているのに気がつくとそれは一瞬夢かと思った、が現実を受け入れるしかなくて、ただ静かにじんわりと悲しくてうなだれるしかなかった。故障?店に持って行くと「オイル切れだね。どんな時計でも三年に一度はオーバーホールが必要で3万から4万円はかかるかなあ」とそんなこと常識ですよと言わんばかりで「三年に一度のオーバーホールもできない貧乏人のくせに時計なんか持つんじゃないよ」という目つきだった。その事をフナちゃんに話すと「そうなんだよね俺のおじさんがロレックスをくれるって言うんで喜んでもらおうとしたらメンテナンス料が毎年2万近くかかるけどいいかって言われてびっくりしてもらうの止めた事がある」らしい。オーバーホールの金もないし夏は使えるのでまあいいやとそれからまた数年使い続けたがいよいよリューズが渋くなってこのままだとリューズがちぎれちゃうかもというほど無理が効かなくなっていた。世界のセイコーの時計がたった数年で動かなくなってリューズがちぎれる。こんなもん捨てちまおうかとも思ったしセイコーウオッチ本社のビルに投げつけようかとも考えたが分別のある大人はそれはしなかった。で、いくら何でも正確に見積もりというかオーバーホールの金額を知りたいと思いセイコーウオッチ相談室に製造番号とか商品番号を調べてメールを送った。翌日の返信メールで修理13,650円という答えが帰ってきた時にこの愛用の悲しい腕時計の名前はセイコーキネティックプロスペックスという名前であることがわかった。13,650円かあ、なんとかなるかなあ、なんとかしよう。Macも買わなくっちゃいけないしなあ酒を控えようかなあ。修理は2〜3週間かかるらしく「修理の際、ムーブメントを交換させていただいたり、ムーブメント・ケース・文字板・針・ガラス・バンドなどに一部代替品を使用することがあります。また地球環境への配慮から、新品と同一の当社品質基準に適合したリサイクル部品を使用する場合があります。」という言葉も添えてあった。ルサイクル品おおいに結構だし丁寧な文面だったしそこまで言うのだったらよろしくお願いしますとオーバーホールに出した。数年間の悩みから解放されて今は完成を待つばかり。ピカピカになって帰ってくるのかなあキネティックプロスペックス。さて13,650円をどうやって捻出するかだなあ。
玄関にあるゼンマイ式の古い古い柱時計はオーバーホールもしないのにボーンボーンと毎日軽快な音をたてている。昔の時計は壊れないのにいったいいつ頃から時計って壊れるようになったんだろうか。いくら何万分の1秒とか正確であっても突然動かなくなる時計はいらない。そんなおりこうさんでキレやすい時計よりも一日に10分ずれたってかまわないから丈夫に動く時計が欲しい。

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