- 2009年11月17日 11:46
- カクメモ
間違っちゃった例をあげてみるとわかりやすいかなあ。
「以前ファッションデザイン学校のショーが公園であった。コンセプトは『地球コンシャス』。場所を公園にしたのは多くの人に見ていただきたいのと地球を伝えるには最適な空間だと考えたからだ。それぞれの生徒が地球コンシャスをコンセプトにデザインした衣服を作った。地球上のそれぞれの民族の文化や制度や紛争、環境問題も入ってなかなか壮大なファッションショーになると思われた。しかしショー前日から雨降りのためショーのセットは仕方なく規模を縮小し雨を避けて濡れないように終わった。観客も関係者を除けばまばらだった。雨を避けるために外から見にくくなってしまい公園を歩く人々はショーをやっていることに気がつかなかったからだ。雨さえ降らなければとみんな思った。残念だったねとみんな口々に言った。」そうだね、ほんとに優れた作品をみんな作ってあったし頑張っただけに残念だった。
さて、ここに大きな間違いがあるけどわかるだろうか。そう、ショーのコンセプトを「地球コンシャス」にしたことだ。「地球コンシャス」これはテーマにしかつかえない言葉。生徒それぞれ地球に対する意識や考え方は違うしデザインも違う。だから雨が降るという予想外の問題が発生するとそれぞれ自分のデザインに都合のいいようなショーの運営をしてほしいので結局無難なところで過去のショーのように雨から逃げる設営を考える。でも、もしショーのコンセプトを、例えば「地球からの贈り物そして抱えたものたち、そのすべてを衣から見つめて」としていたらずいぶん設営方法も変わったんじゃないだろうか。「抱えたもの」を「守った」や「失った」または「見つめて」を「探って」や「見る」と変えるだけでも方向が少し変化する。こうやって言葉で探っていくのがコンセプトを見つけるって事だ。その言葉は時代背景によって違うからコンセプトは生き方とも言える。「地球からの贈り物そして抱えたものたち」という短いフレーズだけでもいい。
●「地球コンシャス」という考え方は、そのショーだけでしか言えないものではない。
●「地球からの贈り物そして抱えたものたち、そのすべてを衣から見つめて」という考え方は、そのショーでしか言えないもの。
そのショーでしか言えないものの事をコンセプトという。コンセプトというのはだから、ショーを作ろうとする生徒の「生き方」だ。もうひとつ補足するならここにキーワードを付け加えるともっとスタッフ全員がそろって無駄なく進行する。例えば「地球の鼓動」というキーワードを決めたら音楽や歩き方照明も「地球の鼓動」をイメージに考えればいい。BGMの箱がたくさんあって迷った時これは「地球の鼓動」という鍵で開くのか?と考えれば良いことになる。コンセプト(生き方)をきちんと見つけていれば、テーマ「地球コンシャス」のショーは雨から逃げるのではなく雨と共に生きる事というところまで考えられたはず。ショーの「考え方」がもっと的確であったら「雨?ラッキーじゃ ん!」という発想もどこかで生まれて、夕暮れの雨の歩道や滲むネオンサインを背景にしたロマンチックなそしてダイナミックなインスタレーションが生まれたのかもしれない。ショーの基本的な考え方(コンセプト)をみんなで探 し、衣服デザインやショーの流れだけではなくそれが設営の現場にも反映されていたら傘を手にした帰りを急ぐ人々も思わず足を止め観客も雨を楽しんだのではないか思う。素敵な地球はショーのために感謝の雨を運んでくれたのだから。
コンセプトを見つける時は社会に対する自分達の「生き方」や「眼差し」が問われている。
追加)
他にはトーン&マナーというものがあってそれは身なりを整えるようなもの。どういう雰囲気で見てもらいたいかを考えれば良い。
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