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オーバーフロー

tuki.gif先週の日曜日松の剪定をしていたらJAがようやく肥料を配達してきた。ようやく来たか、そうかそうかと剪定を止め肥料を撒いて畑を耕す事にし、午後からBB味美人2号と苦土石灰とケイフンを撒いて少しエンジンのかかりが悪かったが耕耘機を倉庫から出しガッガッガッガとまあ調子良く耕しはじめた。途中でガソリンが切れたので近くのスタンドまで買いに行って再びエンジンをかけようとするとスターターのひもが頼りなくスカスカスカというばかりでまったくどうにもならない。さっきまでかかっていたのになんだよおい。といっても相手は機械。プラグを抜くと濡れていたので乾かしてもう一度つないでも同じようにスカスカスカ。そんなこんなを繰り返していると暗くなった。やれやれトホホだな。明日新しいプラグを買ってきてやってみるかと畑の真ん中に耕耘機をおいたままシートをかけて疲れたなあと家に戻ると、おいなにしてるんだと息子が坂道をあがってきた。「耕耘機が壊れちまったかも」「そうか」息子は三日間帰省するはずだったが結局来たのはいつものように今夜着くぞと電話をくれたその翌日。なにやら初めてディレクションした仕事が雑誌に載って取材とか受けたらしく、見慣れた雑誌をめくるとそこには口元を緩めながらも緊張した息子がいた。嬉しそうな息子とは逆にこっちは耕耘機がどうなっちまったのかが心配で月を見ながら暗闇の庭先でラフランスを齧りながらうなだれるしかなかった。翌日新品のプラグにしても症状は変わらなかった。JAの機械化センターに修理を頼むしかないかなあ。給料日まで金ねえしなあ。弱っちまったなあ。そこで機械化センターに行って修理のやり方を教えてくれませんかと頼む事にした。

「あのう、ちょっと教えてほしいんですがあ」「なんだい」「耕耘機のエンジンがかからなくなっちゃったんです。それまでかかっていたんですがガソリンが無くなったので買いに行って、かけようとしたらかからないんです。プラグを新しいのに替えてもダメでした。症状はスターターのひもをひっぱるとスカスカスカ、でも煙が少し出るんです。そしてオイルフィルタのケースの中にガソリンがたっぷり入っちゃってるんです。素人の俺でもなんか修理できないですかね」「えっ・・・うん・・・そりゃオーバーフローじゃねえかい、まあオーバーフローだな。うん・・・まずガソリンコックを閉じてせえ。それからプラグを抜いて拭いて乾かす・・・と。で、プラグは抜いたままにしておく、うん。オイルフィルタのケースもあんなの簡単にクリップみたいなのこうやってやれば外せるでせ、カポッと外して中にたまったガソリンを捨てて、オイルフィルタも外したままにしておく。フィルターなんてつけなくっても良いんだからせ。それでスターターのひもを何度も引っ張ってるとプラグのところからガソリンがシュシュッと出るから全部出す。そうやって空吹きしてガソリンを全部出してしまうんだな。オーバーフローだったらまあこれで直る。それでもダメだったらドライバーのアタマでシリンダーをコンコンとこずいてやりゃいい。やってみましょ。たぶん新しいガソリンを入れる時に耕耘機のタンクの中のゴミがシリンダーの中にあるフタにはさまってしまったもんだからピタッと閉まらなくなってそこからガソリンが流れ出してると思う。こういう事って良くあるじ。耕耘機がかからねえでなんとかしてくれって言ってくるのはほとんどがこれ。だからせとにかく中を乾かしてからシリンダーを叩きゃ良いんだ。そ、叩きゃ直るよ。明日は午前中は誰かいるしやってみてダメだったら電話よこしゃ畑まで行くじ」今朝ワクワクしながらそれでも半信半疑で、教えてもらった通りに乾かしてコンコンとシリンダーを叩いてからプラグをセットしガソリンコックを開けてスターターのひもをクイッと一回軽く、こんなに軽くても良いのかと思うくらいの軽さで引くとバッバッバッバと勢い良くエンジンがかかった。そうか、叩きゃ良いのか。

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