- 2006年12月25日 17:36
- ソバメモ
本日の切り口...というのを亡き友はブログに載せていた。そば粉何グラム打ちならそば切り何本というそばの本数まで決めていてそれが打てるやつだった。教えてもらったそば打ちは俺の腕にどれだけ残されているのか、一周忌が過ぎてもそばを打つ気になれなかったが久しぶりに形見の品を出し工程ごと思い出しながらそばを打ってみた。「こうやってやってみたら」とか「こうやればきっとうまくできるよ」とか何十回言われてもなかなかできなかったことは今ももちろんできていない。時間はあの時に止まったまま、ヘタクソなままだ。まあゆっくり教えてくれよ、定年後三人で店をかまえるまでには覚えておくからさと返事をしていた昨年の秋、突然その親友二人が同じ月に亡くなってしまった。打ち台は木工家Fの作、駒板と包丁は眼鏡屋H作。木工家Fは不器用な俺のために「先生、おれがいいやつ作ってやるでさ打ちやすい台の寸法書いてけよ」といいながら丁寧に作ってくれたし、眼鏡屋Hは「駒板たくさん作ったからこれやる、包丁は切れなくなったら持ってくればいつでも研いでやるから俺が作ったのだけど持ってって。これくらい重くなくっちゃうまく切れないんだよね」「麺棒だけは絶対自分で作った方が良いから作り方教えてあげる」そういいながら駒板と包丁を分けてくれた。本日の切り口...みっともないですがまあ今の実力はこの程度しかありません。ちょっとのし過ぎたようです。というかのしが平均でない。
「ハハハこんなにのしすぎちゃダメだよ。のしもなんか平均してないからフワフワしたはかないそばにならないよ。でもまあいいか。ハハハ」「あのさ、ただのしてんじゃなくて横幅何センチとか縦何センチって決めておけばそのうちできるようになるよ」という言葉が聞こえてきました。仕事で二年かけて作り上げたそばの博物館が開館したとき真っ先に飛んできてくれた時の自分の事のように自慢してた顔、悩みながら立ち上げた「信州蕎麦の源流と伝播そして未来展」の会場にも足を運んでくれて入り口で写真を撮った時の嬉しそうな顔を思い出します。「腹一杯食ったぞ、うまかったなあ」とFも実に良い顔をしていました。二人ともありがと。俺はまだまだ不器用なままだよ。
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